2025年11月10日

ど~も。うさノリブログです。
今回はAWSでのストレージサービス、
Amazon EBSについてゆるりお話ししていきましょう♪
Amazon EBSってなに?
🔸 Amazon EBSとは?
Amazon EBS(エラスティック・ブロック・ストア)は、
EC2インスタンス(仮想サーバー)に接続して使う
ブロックストレージサービスです。
EC2を「コンピュータ本体」とすると、EBSは
「そのコンピュータのハードディスク」にあたります。
特徴は次の3つです。
- データを永続的に保存できる(サーバーを止めても消えない)
- 必要に応じて容量を拡張できる柔軟性
- 高いパフォーマンスとセキュリティ
オンプレミスで言うところの物理ディスクを、
AWS上で仮想的に作り・拡張・管理できるのがEBSです。
※ブロックストレージ:
データを固定サイズのブロックに分割して
保存し、インスタンスに対して低レイテンシ
で直接アクセスできる永続的な
ストレージサービス。
Amazon EBSの主要な機能

① 高パフォーマンス
EBSはさまざまなワークロード(処理負荷)に対応できるよう、
複数のボリュームタイプを提供しています。
アプリの種類やI/O性能(読み書き速度)の
要求に応じて最適なタイプを選択可能です。

② スケーラビリティ
容量が足りなくなった場合でも、
システムを停止せずに容量を拡張できます。
ダウンタイムが発生しないため、
業務を止めずに拡張できるのは大きな利点です。

③ データの永続性とバックアップ
EBSのデータは、インスタンスを
停止・再起動しても保持されます。
また、スナップショット機能を使うことで、
バックアップや他リージョンへの複製も簡単に行えます。

④ セキュリティ
EBSは暗号化機能を標準サポートしており、
転送中・保存中どちらのデータも保護されます。
さらに、**IAM(Identity and Access Management)**
と連携して、アクセス権限の細かい制御も可能です。

⑤ コスト効率
「使った分だけ支払う」従量課金制を採用しており、
無駄なコストを抑えられます。
コスト最適化ツールを活用することで、
より効率的な運用も実現できます。

※ボリュームタイプ:
パフォーマンスやコストに
応じて選べるストレージのオプション。
※I/O性能:
システムがデータの読み書きを処理する
速度や効率を示す指標。
Amazon EBSのボリュームタイプ
| ボリュームタイプ | 特徴 | 主な用途 |
| gp3(汎用SSD) | コスパと性能のバランスが良い | 一般的なアプリ・Webサーバー |
| io2(プロビジョンドIOPS SSD) | 高I/O性能・信頼性 | データベース・高負荷システム |
| st1(スループット最適化HDD) | 大量データの順次アクセス向け | ビッグデータ・ログ処理 |
| sc1(Cold HDD) | アクセス頻度が少ないデータ向け | アーカイブ・長期保存 |
Amazon EBSの活用事例
① データベースのホスティング
高いI/O性能と耐久性を持つEBSは、
RDS(リレーショナルデータベース)や
独自のDBサーバーのストレージに最適です。

② バックアップとリカバリ
スナップショット機能を活用して定期的な
バックアップを行い、災害対策(DR)
として利用できます。

③ ビッグデータ分析
大量のデータを扱う分析ワークロードで、
スループットの高いEBSは処理効率を
大幅に向上させます。

Amazon EBSの料金体系
Amazon EBSの料金は、主に次の要素で決まります。
- ストレージ容量(使用したGB単位)
- プロビジョンドIOPS(SSDタイプでの設定I/O性能)
- スナップショットの保存量
- データ転送料量
例えば、開発環境では安価なgp3を、
本番環境では高性能なio2を選ぶことで、
費用対効果を最適化できます。

※プロビジョン:
システムやアプリが必要とする
リソース(コンピュータやストレージなど)
を事前に設定・割り当てるプロセス。
※IOPS:
Input/Output Operations Per Secondの略で
ストレージデバイスが1秒間に処理できる
データの読み書き操作の回数を示す指標。
Amazon EBSの始め方
AWSアカウントを作成
AWS公式サイトから無料アカウントを登録します。
EBSボリュームを作成
AWSマネジメントコンソールの
EBSダッシュボードから、新しいボリュームを設定。
タイプ・サイズ・IOPSなどを選びます。
EC2インスタンスにアタッチ
作成したボリュームをEC2に接続して利用開始。
必要に応じてマウントしてファイルシステムを
設定します。
🔸 注意点とコスト最適化のヒント
- スナップショットの放置に注意!
古いスナップショットを削除しないと、
不要な課金が発生します。

- アクセス頻度に応じてタイプを選ぶ
頻繁にアクセスしない
データにはsc1やst1が最適。

- 自動スナップショットスケジュールを設定
バックアップ忘れを防ぎ、
運用を効率化できます。

まとめ
Amazon EBSは、高性能でスケーラブルな
ブロックストレージサービスであり、
データの永続性とセキュリティを提供します。
多様なボリュームタイプを選択できるため、
さまざまなワークロードに対応可能です。
AWSの他のサービスと統合することで、
効率的なデータ管理とコスト最適化が実現します。
以上!今回はここまで!


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